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エイプリルフール2016 (bySxxxxxR) のネタばらし。模様入りベッドなどの仕組みを解説します

2016エイプリルフールのネタばらし

皆様お久しぶりです、です。今年のエイプリルフール企画は多忙によりネタばらしが大変遅くなってしまいました。多大な混乱を招いてしまったことお詫びします。この記事では企画の概要の説明と、仕掛けの種明かしをします。果たして縦ハーフブロックや模様入りのベッドの正体とは。あの悪夢のような仕様変更は如何にして具現化されたのでしょうか。そして何よりこの企画の仕掛人とは...


2016年のエイプリルフール企画の仕掛け人と概要

今年のエイプリルフールは、4月1日の0時に突然動画と記事を投稿するというサプライズでした。動画は思いの外高評価を頂いたのですが、YouTubeの日付表示がアメリカ基準で「3月31日」となってしまい、さらにエイプリルフールが終わっても私から何も説明がなく放置してしまったために多大な誤解を招いてしまいました。

すぐにネタばらし記事を投稿するつもりだったのですが、馬鹿な私は年度始めで予定が一杯一杯なのを忘れて盛大に企画に参加してしまい、一週間ブログと動画に手を付けられず放置してしまいました。この度はお騒がせして申し訳ありませんでした。

 

さて、先程「参加してしまい」と書きましたが、実はこの企画には発起人がいるんです。一体誰でしょう。

SaziumR氏のTwitter

そう、あのレゴリソースパックでおなじみSaziumR氏です。

3月2日、SaziumR氏からTwitterのDMで連絡があり、「エイプリルフールネタを考えていて、ブログでも紹介したらどうでしょう?」 という物でした。興味本位で私は快く引き受けたのですが (まさかあんな混乱を招いてしまうとは予期せず)、その後彼が縦ハーフブロックや滑らかな石、伸びたピストンを押すピストンなど...手品のようにポンポンと興味深い仕掛けの動画を見せてくれました。どうやって作ったのだろうという疑問で頭の中が一杯のまま、4月1日は刻々と近づいていました...

専用のワールドとリソースパック

そしてSaziumR氏からついに仕掛けがセットされたワールドとリソースパックを頂きました。そう、この仕掛けは専用のリソースパックがないと機能しないのです。SaziumR氏は3Dリソースパック作成のプロですから、バニラでも新ブロックをいくらでも創造できるわけです。

 

私が参加した成り行きはこのへんで終わりにして、この企画の参加者をご紹介します。私の他に、YouTuberのまぐにぃ氏えびちり氏が今回のエイプリルフール企画に参加しました。ですがあまりに仕掛けが精巧で本気で信じてしまう方もいてお二方ともその後の対応に苦労されたみたいです... もっとも、私が一番"嘘だ"と書くのが遅くなってしまい一番混乱を招いてしまったのですが。
(一応書いておきますが、私はこのお二方と企画について何の連絡も取っていません。私とまぐにぃ氏、えびちり氏のコラボと言うよりはSaziumR氏×(まぐにぃ氏+えびちり氏+)といった感じです。)

 

色々な仕掛けの仕組みを種明かし

今更ですがネタばらしします

エイプリルフールから三週間。あまりに今更ですが、書くと言ったものは書かないと。ということで各仕掛けの仕組みを盛大にバラしちゃいますよ。SaziumR氏作成のコマンドも簡単に解説します。

 

ランチャーにオリジナルのバージョンを追加するには

新しいバージョンを自作するには

エイプリルフール動画の冒頭に、ランチャーのバージョン選択画面に当時はまだ存在しなかった「16w14a」が出現している場面がありましたね。こんな風に、存在しないはずのバージョンを自作するにはどうすればいいのでしょうか。

version内のフォルダーをコピー

.minecraft→versionsフォルダーを開きます。ここは遊んだバージョンのデータが格納されているフォルダーなのですが、中から適当に新しいものを選んでコピーしましょう。SnapShotとして自作する場合はSnapShotのフォルダーをコピーすればOKです。

フォルダーと中身のファイルを全てリネーム

次に、コピーしたフォルダーの名前を作りたいバージョンの名前に変えます。さらに中身のjarとjsonファイルもフォルダーと同じ名前にリネームして下さい。全ての名前が揃わないと機能しません。

jsonファイルを編集

さらにjsonファイルをテキストエディタで開き、"id":"バージョン名" の部分と "type":"snapshotまたはrelease" の部分を編集します。idはファイル名およびフォルダー名と揃える必要がありますのでご注意下さい。

自作バージョンが追加された

jsonファイルの編集を忘れずに保存し、ファイルとフォルダーの準備が整ったらランチャーを再起動しましょう。するとバージョン一覧に自作バージョンが表示されるはずです。

 

縦ハーフブロックや重ねハーフブロックの正体

縦ハーフブロック

お次は「縦ハーフブロック」のネタばらしです。盛大に紹介しましたが、縦ハーフブロックを撮影する際に私が照準を非表示にした理由がお分かりでしょうか?

縦ハーフブロックの正体はネザーレンガフェンス

実はこのレンガの縦ハーフブロックの正体はネザーレンガフェンスだったんです。リソースパックでモデルを変えてもヒットボックスの形状は変わらないので、私は動画内でカーソルが当たらないようビクビクしながら撮影しました。


重ねハーフブロックの正体

そして「違う種類のハーフブロックを重ねる」仕掛けですが、実は下の砂岩も赤い砂岩のハーフブロックなんです。ハーフ赤砂岩が一枚の状態の時のテクスチャだけ変えて、あたかも違う種類が重なっているように見せたということです。

 

「滑らかな石」とその関連ブロックの正体

滑らかな石シリーズ

続いて「滑らかな石」とその関連ブロックの仕掛けを解説します。

滑らかな石の素材はラピスラズリ

動画内で「滑らかな石」をクラフトしましたが、実はあの時素材にしていたのは焼石ではなくラピスラズリ(minecraft:dyeのダメージ値4)だったんです。つまり滑らかな石の正体はラピスラズリブロック...といきたい所ですがそうじゃありません。

手に持った瞬間にネザー水晶ブロックに置換される

バックグラウンドでコマンドブロックを動作させていて、ラピスラズリブロックを持った瞬間にネザー水晶ブロックに置換しているんです。ですので実際に設置したのはネザー水晶ブロックのテクスチャを変えたものなんです。

ネザー水晶ブロックだから、できたこと。

ラピスラズリブロックから水晶ブロックに置き換えたことで、ハーフブロックや柱状、模様入ver.が作れたわけです。流石SaziumR氏、発想力がすごい(小並

ちなみに裏で実行しているコマンドは以下のとおりです:

Commands by SaizumR
「1」Repeat(リピート)Unconditional(無条件)Always Active(常時実行)
/testfor @p {SelectedItem:{id:minecraft:lapis_block}}
ラピスブロックを持ったらSuccessCount:1を返す。以上
「2」Chain(チェーン)Conditional(条件付き)Always Active(常時実行)
/replaceitem entity @p slot.weapon.mainhand minecraft:quartz_block 5
これ、SaziumR氏のコマンドそのまま使ったので置き換える数量が「5」のままになってしまって、動画では「バグで個数が減った」と説明せざるを得ませんでした

 

伸びたピストンを押せる謎のピストンの正体

伸びたピストンを押せるピストンの正体とは

動画内で紹介した仕掛けの中で最も反響が大きかった気がするのがこれ。「伸びたピストンを押せるピストン」です。一体どういう仕組なのでしょうか。さあ、専用リソースパックを外してみると...!

リソースパックを外すと

じゃーん、ピストンの正体はスライムブロックと色付きガラスだったんです。SaziumR氏のコマンドを見る限りでは、ピストンが伸びた瞬間をtestforblockコマンドで検知してブロックを置き換えているようです。

 

各種トラップドアの正体

各種トラップドアの正体

動画で4種類の新トラップドアが登場しましたが、あの正体はレールでした。下にバリアブロックを設置することで空中に浮かせていたんです。

 

色付きや模様入りのベッドの正体

インクをドバーッとぶっかけたベッド

この青インクをドバーッっとしこたまぶっかけたみたいなベッドは、ただ単にテクスチャと翻訳ファイルを書き換えただけです。しかし問題は次。"模様入りのベッド"はどうやって作ったのでしょうか。

ベッドを持つと火打ち石に変化

動画内でなんとなくベッドを持っていましたが、実はあの瞬間にベッドは火打ち石に置換されたんです。

旗を壊すと鉄が出る装置

動画内では、SaziumR氏のアイテム置換装置に加えて、勝手に「旗を壊すと(旗のフリした)鉄が出る」装置を用意していたんです。SaziumR氏の仕掛けそのままではインベントリに最初から旗のフリした鉄が待機しているので、これじゃ怪しまれるよね、ということで旗を壊して入手して自然に見せようとしたんです。皆さん動画でドロップした旗が2Dのドット絵だったことに気付きましたか?

模様入りベッドの正体

ということで、模様入りベッドをクラフトしているように見せかけて本当は"火打ち石と打ち金"をクラフトしていたわけです。いやぁSaziumR氏の発想力には毎度頭が下がりますね...

模様ベッドはハーフブロックだった

SaziumR氏のアイテム置き換えの魔術は止まりません。模様入りベッドのフリした火打ち石と打ち金を持つと、今度はダークオークのハーフブロックになります。模様入りベッドの本当の正体は"ダークオークのハーフブロック"だったんです。だから動画でベッドを設置した際、向きがおかしかったんですよ...

 

染料をドバーッっと入れられる大釜の仕組み

染料を入れられる大釜の仕組み

大釜に染料をドバーッっと入れる、という仕掛けですが、実はあの赤い染料の正体はガラス瓶だったんです。大釜は水の量ごとにモデルを変更できるので、SaziumR氏は水量2/3の状態のモデルを制作したわけです。

 

メサの寺院はSaziumR氏の手作りでした

開いてんじゃ~ん

動画では大変胡散臭い演出をしましたが、もちろんメサの寺院は運良く発見したのではなく予めSaziumR氏が手作りしたものです。 (というか動画ではKBSトリオ語録を堂々と使えるいい機会になりました)

 

ハーフブロックに敵Mobが湧くワールドの仕掛け

動画の最後に"下付きハーフブロックに敵が湧く"という究極の改悪仕様変更が登場しました。多くの方を絶望させてしまったみたいで申し訳ないです...

完全敗北ではない

安心して下さい、ハーフブロック君は敵Mobに完全敗北したわけではありません。よく見ると防具立てがセットしてありますね、一体これは...

敵Mobを召喚させるコマブロ

実はこのハーフブロックのワールドの空高くにはコマブロが5つ設置されてあり、夜になるとそれぞれが地上に予めセットされた5種類の防具立ての位置にMobを召喚させているんです。

例えば/execute @e[type=armor_stand,tag=Zombie] ~ ~ ~ /summon Zombie ~ ~ ~といった感じで、地上のアマスタにはZombie,Creeper,Skeleton,Spider,Endermanの5種類の「タグ」が付けられているのでそれを手掛かりに召喚するわけです。1.9の新機能「タグ」の詳しい使い方についてはこちらの記事をお読み下さい。

 

おわりに

エイプリルフールはあくまで人を楽しませるイベントであって、人を絶望させてはならない、そんなエイプリルフールの真意といいますか存在意義を改めて考えさせられる機会でした。

おっと、ここは私のエイプリルフール論を語る場ではありませんね。とにかく今回皆様に多大なご迷惑を書けた最大の要因は私のネタばらしの際の不手際です、そこは本当に未熟だったなと深く反省しております。

(正直言って、SaziumR氏のネタがリアル過ぎた)

この方の言うとおり私は毎回形だけの謝罪を繰り返しているわけです... 全然成長できてないなぁと改めて感じます。次回からコラボ企画に関しては慎重に参加を検討しようと思います。最近ありがたいことに"動画に出ませんか"等コラボのお誘いを多数頂くのですが、今回の件の反省と、私事ですが最近多忙なので返事すらできないかもしれません... 申し訳ないです。

 

エイプリルフール企画の記事は消してしまったので、読者さんの中には突然何があったのかと驚かれた方もいるかもしれませんが、通常通りブログの更新は続けますのでご安心下さい。最後までお読み頂きありがとうございました。

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コメント

記事の内容が最新のものと異なる場合があります。ご了承ください。

“エイプリルフール2016 (bySxxxxxR) のネタばらし。模様入りベッドなどの仕組みを解説します” への27件のフィードバック

  1. 豚さんを守る会 より:

    記事がエイプリルフールだと気づかなかった方からすれば少しきつい内容だったのかもしれませんね。
    自分は「こんなバージョンは出ていない」っていう確信があったので記事見た時点で気づいたのですが・・・
    普通にエイプリルフール楽しませて頂きました。

  2. ごまとしお より:

    あのバージョン選択のバージョン(数値)まで変えられたとは!!

  3. pocha より:

    SaziumRさんのワールドをそのまま使わないで少しアレンジしているところがさんらしいですねw (来年もひそかに楽しみにしています)

  4. pocha より:

    あと、今回のは今までから願ってたような要素や、ありそうでなかった。ような嘘をついてしまったのが逆に良くなかったと思うので、来年はエイプリルフールってわかるような嘘でしたら皆様が楽しめるのではないでしょうか?
    あと以前質問させていただいたmacでの影modのことですがShaderspackを他のにしてみたらできました。ありがとうございました。

  5. おはようござません より:

    やっぱりエイプリルフールは笑って楽しめるようなネタが一番いい

  6. 1529 Ikepon より:

    リソパとワールドの配付お願いします

  7. クボタケ より:

    ここまで凄いと感動します

  8. yamagame より:

    エビチリさんが配布していますよ。

  9. チキンプレイヤー より:

    エイプリールの記事消していただきありがとうございます!
    アンチコメントするなら、実際に自分がやってみたら、さんの気持ちがわかると思うのに

  10. riku6460 より:

    タイトルのx一個足りないねw

  11. 匿名 より:

    ご指摘ありがとうございます。修正しました。

  12. 傍観者 より:

    翻訳のほとぼりが冷めるまではSaziumR氏と少し距離をおいたほうがいいのでは…
    このブログのためにも。持ち上げすぎるとコメント欄が荒れるかもしれないですし。
    後、一応書いとくけど僕はSaziumR氏を真っ向から批判する気はありませんよ。
    彼の発言にはどう見ても問題がありますが、誰が悪いのかは分からないし。

  13. えびちり より:

    お疲れ様でした(o’ー’o)ノ
    挨拶遅れましたが、えびちりです!
    今後ともよろしくお願いします(。・ω・。)

  14. VoxelMap信者その1 より:

    WordPressテンプレートについて。
    印刷するとき、異常にデカくなるのは、僕だけでしょうか?
    すみません、やっぱこういうのはTwitterがいいですかねぇ、、、
    エイプリルフール、楽しませていただきました!
    えびちりさんの配布ワールドやってみたら、SaziumRさんのすごさを思い知りました。
    3Dリソース、すごすぎですね。

  15. Gaku with Dolphin より:

    長い間付き合いのある人をそう簡単に裏切ることは難しいです。
    騒動の件は終わりましたし、それでも執拗に掘り返して距離を置けだとか関わるなというのは流石に非道かと。
    私はSaziumR氏のことが嫌いでもありませんし、好きでもありません。ただ、再度掘り返すようなことをするのが許せないだけですので。

  16. 傍観者 より:

    あなたの言うことももっともだとは思います。確かに、長い付き合いの人と距離を置くのは大変なことですからね。ただ、未だに彼のことを嫌う人がいるため、プライベートでの付き合いにしておいたほうがいいのでは、と提案しただけであり、何もSaziumR氏のことを裏切れ、と言っているわけではありません。ただ、昔のことを掘り返している、と思われたのであれば、すみません。
    また、このようなコメントを書き込むことによって場を騒がせてしまったことについても、謝罪します。

  17. 傍観者 より:

    気が付くと、コメント欄を荒らしてしまったのは、私のほうでしたね。
    SaziumR氏の技術は確かにすごいものですし、騒動が終わっているならば問題はないかもしれません。
    申し訳ありませんでした。

  18. riiby より:

    よぉぉぉぉぉかんがえてぇぇぇぇぇぇぇおるわぃぃぃぃぃぃぃぃ

  19. VoxelMap信者その1再び より:

    MCreatorの後のElicpise(間違ってる?)の記事、お願いします!

  20. ハルトムの実況チャンネル!! より:

    僕からもお願いします!!

  21. イオ より:

    メサの建物をMODにしていいですか?Mcreateで

  22. まいんくらふとにき より:

    糞親父がジワるw

  23. KohiYukkrizikyo より:

    SaziumR氏に聞くべきです。

  24. でんでん より:

    横向きハーフブロック、”models”をSaziumR氏に作らせれば形が変わるのですが…
    ”どうしてそれを思いつかなっかったのか”
    が問題(?)なんですよね…

  25. でんでん (Minecraft ID:denden0816) より:

    ▲すみませんでした。 (>_<)
    "models"はテクスチャの形を変えるだけで、当たり判定は変わりませんでした。

  26. 上濱涼雅 より:

    ベッド色変更がマジで来たww

  27. 淀月九葉@VR崇拝 より:

    これMODで再現したら面白いんじゃなかろうか…(Napoan the Fake UpDateとか)

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